運動会のトリは「大玉転がし」か「組体操」か |
私が卒業した小学校の運動会では、最終種目は5、6年男子による「組立体操」だった。子供の頃、体格の大きな高学年男子が裸足で演じる「組立体操」は、低学年の児童からは畏敬の目で見られており、何となく男子だけによる「聖なる儀式」的な香りがあった。
川越では、息子たちは引越しをしたこともあって三つの小学校に在籍したが、三校とも、最後の種目は全校児童参加による「大玉転がし」だった。確かに、最後の種目は全校生徒で点数が決まる方が盛り上がる。また、組体操も行われたが、六年生男女によるもので、男子特権ではなかった。
組体操で終わるか、大玉転がしで終わるか、大げさだけれど、ちょっとした時代性を感じた。
運動会の準備から本番まで
団体種目・表現種目・組体操のすべて(教育技術ムック)
著者/古井邦一
発行/小学館
これまでの運動会で子どもに人気のあった種目について、ベテランの教師が集まり、最新の団体種目・表現運動・組体操の実際を映像として紹介。また本文では画像に収録された種目を行うにあたっての留意点やポイントを解説。