【青森旅行】本州最北端、大間崎へのドライブ |
下のルート。宇曽利山湖からアップダウンの大きな山道を北上、その後、半島北部の海岸線を国道279号線で大間崎まで向かった。
私は自分のクルマにはカーナビを搭載していない。今回、下北半島と八甲田山の山岳部をドライブしたが、二度ほど道を間違えた。その時、すかさず警告音で知らせてくれるのにはとても助かった。青森の山岳地帯は、本当に「ふところが深い」。一度の道の間違いで細い未舗装路に踏み込もうものなら、引き返せなくなることも十分に考えられる。
さて、津軽海峡を横目に走る国道279号線、窓を開けっ放しで走るドライブは本当に気持ちがよかった。が、恐山で昼食を食べそこね、国道に出れば食堂でもあるだろうとたかをくくっていたら、コンビニも食堂もまったくない。ようやくラーメン屋の看板を発見して、クルマを停めても廃屋だったり‥‥。結局、大間崎に到着してから遅い昼食を食べることになった。
ただ、国道から一本、道を外れて集落に入ると、薪を積んだひなびた漁村があり、辺境の地ならではの風情が漂う。
防波堤に山積みにした薪は、冬に備えた燃料なのだろか。
カーナビでは出発前、「目的地まで1時間10分です」というアナウンスがあったが、途中の漁村や漁港に立ち寄ってブラブラしたので、大間崎まで1時間40分ほどかかった。
大間崎に到着して、とにかく昼食。一軒の魚介料理が食べられる民宿に入り、ホタテとイクラとウニの三色丼(1200円)をオーダー。大ぶりのホタテが載っていて、お腹いっぱいになった。アワビの丼も心惹かれたが、2000円以上したのでちゅうちょしてしまった。
食事の後、大間崎をブラつく。本州最北端の碑には一羽の白いカモメが止まり、海峡を見渡していた。そのほか、石川啄木の歌碑やマグロ一本釣りの碑などもあったが、どうも石碑というのは何本も立っているのと旅情がうせる気がした。なぜだろ?
それに、土産物屋から流れてくる大音量の演歌と「まぐろ一本釣りの町」の碑は何だかベタすぎて、こっ恥ずかしい気分になった。
沖合の大間埼灯台の向こうに広い陸地が見える。私にとっては初めて肉眼で見る北海道だ。その距離17.5キロ。函館へのフェリーも出ているので、このまま北海道に渡ってしまいたい誘惑にかられた。恐山に帰ってから、今後の旅程の候補として考えることにした。
時間は15時すぎ。せっかくここまで来たので「寒立馬」が放牧された尻屋崎にも出かけてみたかったが、17時のチェックインを考えると、恐山に引き返した方が無難だろう。同じルートを、今度は左手に津軽海峡を見つつ、恐山へと引き返した。(続く)
ことりっぷ十和田・奥入瀬 弘前・青森・恐山
(ことりっぷ国内版)
発行/昭文社
必要最低限の情報がコンパクトに掲載されており、重宝したガイドブック。歩く旅行に持ち歩きやすい判型だった。