グーグルに勝つ広告モデル/岡本一郎 |
岡本一郎著
光文社
Googleの話はほとんどなかった。本全体の80%は、マス広告の「アテンション」の最適化に絞って言及している。マスメディアの抱える課題の総花的な解説書よりは、読後、記憶に残りそう。総花的解説書は、読んで一週間もすれば、「この本読んだ」という記憶以外、きれいさっぱり忘れてしまいがち。
ウィキペディアを始め、ネット上のフリーの情報源の多くが、“「知のバリューチェーン」の寄生虫”とは言い得て妙。梅田望夫さんのカウンターポジションとして、同時期書かれた『ウェブ時代をゆく』と読み比べることをおすすめします。