節分はロールケーキで |
恵方巻って、すっかり定着した感がある。経営者をやっている複数の知人のブログには、スタッフ全員で恵方を向いてかぶりついている写真が載っていた。ひと昔前は家庭の行事だったのが、最近は会社で楽しみ年中行事になりつつあるのかな。
私が子供の頃、1970年代前半には、恵方巻なんて習慣がなかった。1970年代後半、中学生になるかどうかの頃、ある年の節分に、母親が巻き寿司を買ってきて、「今年は○○がいい方角やから、そっち向いてみんなで食べるで」と言い出したことを何となく覚えている。
Wikipediaで調べてみると、
1974年(昭和49年)には大阪市で海苔店経営者らがオイルショック後の海苔の需要拡大を狙いとして節分のイベントで「巻き寿司早食い競争」を始めたこと、1977年(昭和52年)に大阪海苔問屋協同組合が道頓堀で行った海苔の販売促進行事、そのイベント「巻き寿司早食い競争」がマスコミに取り上げられたこと、関西厚焼工業組合も同時期頃に宣伝活動を開始したこと、などが契機となって、徐々に知名度が上がっていった
と書かれている。確かに、私が恵方巻を初体験した時期と重なっている。
それ以来、毎年節分の夕食は恵方巻になったのだけど、私はどうも巻き寿司が好きじゃなかった。甘ったるい高野豆腐のダシと寿司飯は、私の舌には合わなかった(今でも、積極的に食べない)。にも関わらず、毎年、恵方巻が登場するので、豆まきプレーは大好きなのに、節分という行事そのものが好きではなくなった。
なわけで、同じ「巻き物」でも、今年の節分、うちはロールケーキでした。