総選挙の雑感 |
それから四半世紀が経過して、二大政党による政権交代がちゃんと行われた。今回の総選挙は、かつて「経済一流、政治二流」と言われた“戦後ニッポン”のある種の到達点のはず。
だけど、この理想にほど遠い感覚はいったいなんなのだろう。政権が変わっても、国家の本質的な課題に対して、打てる手立てが限られているからだろうか。
と思いつつも、毎度、総選挙というのは大晦日の紅白歌合戦のようなもので、翌週の水曜くらいまでは何となくハレの気分が残るが、三が日が終わる木曜くらいには日常生活モードに戻ってしまう。
そして、一年くらい経つと、今の政権に飽きて、みんなウダウダと不満を言い始める。で、再びみんな紅白歌合戦が見たくなる‥‥。
10代の頃、中学、高校で習った「二大政党による民主主義」とは、もっと高邁なものだった気がするのだが。